化粧品表示名称(Japanese Cosmetic Ingredient Name)

登録件数: 15068 件

化粧品表示名称成分詳細

ナイロン-6

成分番号(JP number): 553309

INCI
NYLON-6
定義(Description)
本品は、次の化学式で表されるポリアミドである。2-H-Azepin-2-one, hexahydro-, homopolymer
日本の規制情報(Japanese regulation information)
-
中文inci(CN/中国名称)
锦纶-6
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): (none), Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 14.925
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
나일론-6
CAS No.
25038-54-4
EC No.
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
-
引用/最新情報(Quote and Rates information)
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関連原料

ナイロン-6/NYLON-6

ナイロン-6とは

ナイロン-6は、ポリアミドであり、次の化学式で表されます。INCI名は、Nylon-6です(1)。

医薬部外品原料規格の「ナイロン末」と規定されている物質の構成成分にあたり、融点は210~230℃です。

ナイロン末は、ポリアミド系ポリマーまたはその繊維の微粉末である有機合成高分子粉体です。

ナイロンは、ポリマー鎖の構成単位中に、-NH・CO-で表されるアミド基を有するポリマーで、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12が主体となっています。

ナイロンー6は、イプシロン-カプロラクタムから生成され、日本語の名称では、ポリ[イミノ(1-オキソヘキサン-1,6-ジイル)]となります。

化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)では、7類7-357 ポリカプラミドとして収載され、既存化学物質に分類されています。

食品衛生法では、35.ポリアミド20.カプロラクタム単独重合体に分類され、酸性食品、油脂及び脂肪性食品、乳・乳製品酒、酒類、その他の食品すべてに使用可能です(2)。

ポリアミド系樹脂の総称として、商品名「ナイロン」が使用され、原料の炭素数によって、ナイロン-6と通称されています。

現在、日本国内で生産されるポリアミドの殆どが、ナイロン-6です。

エンジニアリングプラスチックとして、また繊維素材として用いられています。

ナイロン-6は、結晶性が高いため耐薬品性に優れ、ガソリン・オイル等の有機溶剤に対して、優れた耐性があり、引っ張り強さに優れ、強靭性、耐衝撃性、柔軟性があります(3)(4)。

米国DuPont社は、ウォーレス・カローザスが発明したポリアミド繊維を「ナイロン(Nylon)」と命名しました。この物質は、ナイロン66と呼ばれます。

東レは、この「ナイロン66」の製品サンプルを早々に入手し、DuPont社特許との抵触を避け、独自技術で「ナイロン6」を開発しました。1941年5月13日に溶融紡糸に成功し、翌年1942年にアミラン®と名付けました(5)。

ナイロン-6は、生理的に不活性な物質です。

化粧品分野では、クレンジング製品でのピーリング用途向けナイロンパウダーとして使用されます。

肌を傷つけず、マイルドなピーリング効果が期待できる粉体原料で、塩やアルカリに対して耐性があります。

スクラブ、クリーム、ローションなどのクレンジング用化粧品のピーリング性を改善し、また液体せっけん中でも安定な物質です。

ピーリング作用は物理的なものなので、化学的に皮膚を刺激せず、アレルギー反応をおこしません(6)。

また、マスカラ用ファイバー(ナイロン/セルロースファイバー、白/黒)として、マスカラに配合され、まつ毛を長く見せるアイラッシュ効果を出します(7)。

ナイロン‐6は、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)により発がん性の評価では、分類3(ヒトに対する発がん性について分類できないとされています(2)。

また、ナイロンは皮膚に吸収されないため、残存せず、現行の使用用途、使用濃度において安全であると検証されています(8)。

ナイロン-6の配合目的

ピーリング

アイラッシュ効果

Table 3. Frequency and Maximum Concentration Use According to Duration and Type of Exposure.

引用:https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS613.pdf

ナイロン-6の安全性情報

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/PRS613.pdf

参考文献

(1) 化粧品の成分表示名称リスト ナイロン-6

(2) NITE 化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP)ポリ[イミノ(1-オキソヘキサン-1,6-ジイル)]

(3) PA6(6ナイロン)樹脂基本情報 KDA Corporation

(4) プラスチック読本(第22版)(地独)大阪産業技術研究所 プラスチック読本編集委員会 プラスチック技術協会

(5) 1926年~1959年 | 沿革 | 東レの歴史 | 企業情報 | TORAY Copyright © 2021 TORAY INDUSTRIES, INC.

(6) インデュコス10/1/2/3/5 株式会社マツモト交商 (C) since 1999 MATSUMOTO TRADING Co.,Ltd All Rights Reserved.

(7) TTPP 国際マッチング マスカラ用ファイバー(ナイロン/セルロースファイバー、白/黒)

(8) Cosmetic Ingredient Review(2014)「Safety Assessment of Nylon as Used in Cosmetics」International Journal of Toxicology(33)(4_Suppl),47S-60S.

ナイロン-6に関する日本語の参考論文

近赤外領域における光音響分光法による親水性高分子膜に対する収着水

関田 吉泰 , 間野 馨司 高分子論文集 43(10), 641-648, 1986

インバースガスクロマトグラフ法による吸湿量測定に及ぼすキャリヤーガス流速の影響(2)測定温度の効果

丸井 正樹 , 山本 直子 , 牛腸 ヒロミ 聖徳栄養短期大学紀要 (35), 31-36, 2004

インバースガスクロマトグラフ法による吸湿量測定に及ぼすキャリヤーガス流速の影響

丸井 正樹 , 山本 直子 , 牛腸 ヒロミ , KOMIYAMA Jiro 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 55(0), 180-180, 2003

ナイロン-6繊維の水分収着及び拡散挙動に見られる繊維径の影響

森島 美佳 , 森川 陽 , 清水 義雄 , 牛腸 ヒロミ , 城島 栄一郎 聖徳栄養短期大学紀要 (32), 48, 2001-12-20

ナイロン-6 繊維の水分収着及び拡散挙動に見られる繊維径の影響

森島 美佳 , 森川 陽 , 清水 義雄 [他] , 牛腸 ヒロミ , 城島 栄一郎 繊維学会誌 57(3), 69-74, 2001-03-10

ナイロン-6に関する英語の参考論文

Electrospun nylon-6 spider-net like nanofiber mat containing TiO(2) nanoparticles: a multifunctional nanocomposite textile material.

Pant HR, Bajgai MP, Nam KT, Seo YA, Pandeya DR, Hong ST, Kim HY.J Hazard Mater. 2011 Jan 15;185(1):124-30. doi: 10.1016/j.jhazmat.2010.09.006. Epub 2010 Sep 15.PMID: 20875702

Polymer-inorganic core-shell nanofibers by electrospinning and atomic layer deposition: flexible nylon-ZnO core-shell nanofiber mats and their photocatalytic activity.

Kayaci F, Ozgit-Akgun C, Donmez I, Biyikli N, Uyar T.ACS Appl Mater Interfaces. 2012 Nov;4(11):6185-94. doi: 10.1021/am3017976. Epub 2012 Nov 1.PMID: 23088303

Freshwater alga Raphidocelis subcapitata undergoes metabolomic changes in response to electrostatic adhesion by micrometer-sized nylon 6 particles.

Mizukami-Murata S, Suzuki Y, Sakurai K, Yamashita H.Environ Sci Pollut Res Int. 2021 Jul 8. doi: 10.1007/s11356-021-15300-8. Online ahead of print.PMID: 34236613

Preparation of porous antibacterial polyamide 6 (PA6) membrane with zinc oxide (ZnO) nanoparticles selectively localized at the pore walls via reactive extrusion.

Tang Q, Wang K, Ren X, Zhang Q, Lei W, Jiang T, Shi D.Sci Total Environ. 2020 May 1;715:137018. doi: 10.1016/j.scitotenv.2020.137018. Epub 2020 Feb 4.PMID: 32041003

Fabrication and photocatalytic activity of TiO2 composite membranes via simultaneous electrospinning and electrospraying process.

Pahasup-Anan T, Suwannahong K, Dechapanya W, Rangkupan R.J Environ Sci (China). 2018 Oct;72:13-24. doi: 10.1016/j.jes.2017.11.025. Epub 2017 Dec 6.PMID: 30244739

Rapid analysis of Origanum majorana L. fragrance using a nanofiber sheet, gas chromatography with mass spectrometry, and chemometrics.

Asadollahi-Baboli M, Aghakhani A.J Sep Sci. 2014 Apr;37(8):990-6. doi: 10.1002/jssc.201301355. Epub 2014 Mar 13.PMID: 24520037

Formation of bone-like apatite on organic polymers treated with a silane-coupling agent and a titania solution.

Balas F, Kawashita M, Nakamura T, Kokubo T.Biomaterials. 2006 Mar;27(9):1704-10. doi: 10.1016/j.biomaterials.2005.10.004. Epub 2005 Oct 27.PMID: 16257050

[Interaction between polyamide and zinc salt].

Huang BG, Tao DL, Xu YZ, Wang JJ, Weng SF, Guo J, Wu JG, Xu DF, Xu GX.Guang Pu Xue Yu Guang Pu Fen Xi. 2003 Jun;23(3):506-8.PMID: 12953526 Chinese.

Surface modification of organic polymers with bioactive titanium oxide without the aid of a silane-coupling agent.

Balas F, Kokubo T, Kawashita M, Nakamura T.J Mater Sci Mater Med. 2007 Jun;18(6):1167-74. doi: 10.1007/s10856-007-0130-5. Epub 2007 Feb 3.PMID: 17277978

Ammonia sensing behaviors of TiO2-PANI/PA6 composite nanofibers.

Wang Q, Dong X, Pang Z, Du Y, Xia X, Wei Q, Huang F.Sensors (Basel). 2012 Dec 12;12(12):17046-57. doi: 10.3390/s121217046.PMID: 23235446 Free PMC article.

[Contribution to the prevention of suture fistulas and to cosmetics in strumectomy by use of perlon as suture material].

KLINSER F.Wien Med Wochenschr. 1959 Sep 12;109:710-2.PMID: 14409922 German. No abstract available.

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