化粧品表示名称(Japanese Cosmetic Ingredient Name)

登録件数: 15067 件

化粧品表示名称成分詳細

カンゾウ根エキス

成分番号(JP number): 553297

INCI
GLYCYRRHIZA GLABRA ROOT EXTRACT
定義(Description)
本品は、カンゾウ Glycyrrhiza glabra の根のエキスである。Glycyrrhiza Glabra Root Extract is an extract of the roots of the Licorice, Glycyrrhiza glabra L., Leguminosae
日本の規制情報(Japanese regulation information)
-
中文inci(CN/中国名称)
光果甘草(GLYCYRRHIZA GLABRA)根提取
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): (none), Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): 5.5
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
스페인감초뿌리추출물
CAS No.
84775-66-6
EC No.
283-895-2
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
-
引用/最新情報(Quote and Rates information)
  • Japan Cosmetic Industry Association(https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist)
  • MHLW(化粧品基準, https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/keshouhin-standard.pdf)
  • 化粧品に配合可能な医薬品の成分について(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3437&dataType=1&pageNo=1)
  • NMPA(已使用化妆品原料目录(2021), https://www.nmpa.gov.cn/directory/web/nmpa/xxgk/ggtg/qtggtg/20210430162707173.html)
  • JETRO(添付書類二 化粧品への使用制限成分リスト, https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000822/attachment2.pdf)
  • The European council(https://ec.europa.eu)
  • Korea cosmetic association(https://kcia.or.kr/cid/main)
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関連原料

カンゾウ根エキス/GLYCYRRHIZA GLABRA ROOT EXTRACT

カンゾウ根エキスとは

カンゾウ根エキスは、マメ科植物カンゾウ(学名:Glycyrrhiza uralensis、Glycyrrhiza glabra、英名:licorice)から得られる植物エキスです。褐色〜黒褐色で水あめ様の粘性のあるエキスで、特異なにおいと甘味を有しています。

カンゾウ(甘草)は中国からヨーロッパ南部にかけて分布している多年草で、日本でも薬草園などでいくつかの種が栽培されています。地下浅くにストロンと呼ばれる茎を伸ばして広がっており、根と茎には強い甘味があるため、甘草(カンゾウ)という名前が付きました。含有するグリチルリチンはショ糖の150倍以上の甘味を有しており(1)、食品用の甘味料として使用されることもあります(2)。

生薬としてのカンゾウ

カンゾウの根およびストロンを乾燥させたものは、生薬として甘草(かんぞう)の名前で知られています。

「生薬の王」とも称されている甘草は、約4000年も前から薬用植物として使用されてきました。古くは紀元前18世紀のハンムラビ法典をはじめ、紀元前3世紀のヒポクラテス全集や中国最古の薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』にも収載されています。

甘草の主な薬効としては、顕著な胃液分泌抑制作用、消化器性潰瘍(かいよう)の治癒促進、鎮痙(ちんけい)、鎮咳(ちんがい)などが知られています(3)。また、息苦しさの防止や解毒、喉の痛み止め、消炎などにも効果があります。主要成分のグリチルリチンには、副腎皮質ホルモン作用、特にアルドステロン様の作用や抗炎症、抗アレルギー作用が見出されています(4)。

漢方では、甘草には他の生薬の働きを高めたり、毒性を緩めたりする「調和」作用があり、もっとも多くの漢方薬に配合される生薬です。

甘味には心身の緊張を緩める作用があり、甘味の強い甘草には精神状態を安定させる働きがあります。消化管や下肢、尿管などの身体の筋の緊張を緩めるためにも使用されます(5)。

カンゾウ根エキスの成分

カンゾウ根エキスの成分には、

・トリテルペン配糖体:glycyrrhizin

・フラボノイド:isoflavones, liquiritin

などが含まれています(2),(3)。

カンゾウ根エキスの化粧品への配合

カンゾウ根エキスには強力な消炎作用、刺激緩和作用があり、肌荒れの予防化粧品や、ニキビの予防、悪化を防ぐ目的で多く配合されています。ヘアケア製品では、フケ、カユミを防ぐ目的で使われています(6)。

また、カンゾウに含まれるグラブリジンには美白効果があることが見出されており、特にグラブリジンリッチの油溶性カンゾウエキスが美白化粧品に配合されています(7)。

参考文献

(1) 伊沢凡人, 他 (1999)「カンゾウ」カラー版薬草図鑑, 82-83

(2) 指田豊, 他 (2013)「カンゾウ」身近な薬用植物, 255

(3) 伊藤美千穂, 他 (2017)「ウラルカンゾウ」生薬単, 148-149

(4) 水野瑞夫, 他 (2014)「カンゾウ」くらしの薬草と漢方薬, 136

(5) 田中耕一郎  (2020)「甘草」生薬と漢方薬の事典, 45

(6) 宇山 光男, 他 (2015)「甘草」化粧品成分ガイド 第6版, 194

(7) 鈴木一成 (2008)「甘草エキス」化粧品成分用語事典2008, 208

カンゾウ根エキスの配合目的

消炎作用刺激緩和作用

カンゾウ根エキスの安全性情報

https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR442.pdf

カンゾウ根エキスに関する日本語の参考論文

カンゾウ根中の陽イオン分析

横田 敏博 [他] , 大坪 徹也 , 日野出 裕二 , 中村 英雄 , 小熊 武 , 岡田 憲三 Natural medicines = 生薬學雜誌 49(2), 208-210, 1995-06-20

高機能植物コンプレックス(オウゴン,タイソウ,カンゾウフラボノイド)の美白効果 (特集/植物成分の新たな有効性と化粧品への応用)

川嶋 善仁フレグランスジャーナル 34(8), 69-73, 2006-08

**新規発毛剤スペラゲン707のマウス休止期毛包に対する発毛促進効果**松崎 貴 島根大学生物資源科学部研究報告 (6), 17-22, 2001

甘草葉抽出物によるセラミドおよびヒアルロン酸合成促進作用

木曽 昭典 , 川嶋 善仁 , 大戸 信明 [他] , 周 艶陽 , 屋敷(土肥) 圭子 , 村上 敏之 , 新穂 大介 , 神原 敏光 , 水谷 健二

日本化粧品技術者会誌 43(4), 267-273, 2009J-STAGE

72 甘草フラボノイドによる接触皮膚炎の1例(皮膚アレルギー(アトピー性皮膚炎を除く)1,一般演題,第21回日本アレルギー学会春季臨床大会)

杉浦 真理子 , 杉浦 啓二 アレルギー 58(3-4), 406, 2009 J-STAGE  医中誌Web

032 皮膚乾燥症状に対する炙甘草湯の使用経験(漢方処方・湯液4, 第58回日本東洋医学会学術総会)

野上 達也 , 岡 洋志 , 酒井 伸也 , 後藤 博三 , 嶋田 豊 日本東洋醫學雜誌 58(別冊), 153, 2007-05 医中誌Web

148 甘草(武田漢方便秘薬 : 大黄甘草湯)によるアナフィラキシー(薬物アレルギー2,一般演題(デジタルポスター),第57回日本アレルギー学会秋季学術大会)

佐々木 祥人 , 堀川 達弥 , 東田 由香 , 錦織 千佳子 , 森山 達哉

アレルギー 56(8-9), 1113, 2007J-STAGE 医中誌Web

症例報告 甘草によるアナフィラキシーの1例

里 博文 , 瀬戸 英伸 臨床皮膚科 59(3), 242-244, 2005-03 医中誌Web

症例報告 甘草および白彊蚕による湿疹型薬疹の1例

石原 亜希子 , 井川 健 , 小森 一哉 [他] 臨床皮膚科 58(2), 132-134, 2004-02 医中誌Web

甘草フラボノイド画分の新たな皮膚科学的有用性--ニキビに対する効果

神原 敏光 , 周 艶陽 , 川嶋 善仁 [他] 日本化粧品技術者会誌 37(3), 179-186, 2003

皮膚乾燥症状に対する「バスクリンソフレハーブの香り」の有用性評価 渡辺 靖 , 伊藤 祐成 , 大西 泰彦 西日本皮膚科 65(3), 277-281, 2003

甘草フラボノイド画分の新たな皮膚科学的有用性  ニキビに対する効果:ニキビに対する効果

神原 敏光 , 周 艶陽 , 川嶋 善仁 , 岸田 直子 , 水谷 健二 , 池田 孝夫 , 亀山 孝一郎 日本化粧品技術者会誌 37(3), 179-186, 2003 J-STAGE

色素沈着症患者に対するコウジ酸および油溶性甘草エキス配合エッセンスの使用試験

池野 宏 皮膚 42(6), 600-605, 2000 J-STAGE

コウジ酸および油溶性甘草エキス配合外用剤の顔面老人性色素斑に対する使用経験

原田 敬之 皮膚 42(2), 270-275, 2000 J-STAGE

I-C-21 甘草エキス浴剤のアトピー性皮膚炎への効果

塚本 祐壮 , 清原 祥恵 , 郡山 健 , 鈴木 嗣敏 , 上本 未夏 , 林 かおる 和漢医薬学会大会要旨集 10, 81, 1993 国立国会図書館デジタルコレクション

甘草のフラボノイド抽出物によるmelanogenesisの抑制効果―II―in vivo系について―

川口 新暉 , 呉 貴郷 , 河 陽子 , 鹿島 眞人 , 溝口 昌子 日本皮膚科学会雑誌 102(6), 689, 1992 J-STAGE

甘草のフラボノイド抽出物によるmelanogenesisの抑制効果―I―in vitro系について―

川口 新暉 日本皮膚科学会雑誌 102(6), 679, 1992 J-STAGE

502 アトピー性皮膚炎患者に対する甘草抽出エキス配合入浴剤の使用経験

関 太輔 , 豊田 雅彦 , 諸橋 正昭 アレルギー 41(8), 1313, 1992 J-STAGE  医中誌Web

143) 〓瘡に対する芍薬甘草湯の使用経験

田中 源一 , 関藤 成文 和漢医薬学会大会要旨集 6, 159, 1989 国立国会図書館デジタルコレクション

和漢薬の抗アレルギー作用  I型およびIV型アレルギー反応に対する作用

江田 昭英 [他] , 西依 健 , 永井 博弌 , 松浦 直資 , 土屋 博司 日本薬理学雑誌 80(1), 31-41, 1982 J-STAGE  医中誌Web  被引用文献9件

カンゾウ根エキスに関する英語の参考論文

Liquorice (Glycyrrhiza glabra): A phytochemical and pharmacological review.

Pastorino G, Cornara L, Soares S, Rodrigues F, Oliveira MBPP.Phytother Res. 2018 Dec;32(12):2323-2339. doi: 10.1002/ptr.6178. Epub 2018 Aug 17.PMID: 30117204 Free PMC article. Review.

Toxicological Effects of Glycyrrhiza glabra (Licorice): A Review.

Nazari S, Rameshrad M, Hosseinzadeh H.Phytother Res. 2017 Nov;31(11):1635-1650. doi: 10.1002/ptr.5893. Epub 2017 Aug 18.PMID: 28833680 Review.

Review - Glycyrrhiza glabra L. (Liquorice).

Dastagir G, Rizvi MA.Pak J Pharm Sci. 2016 Sep;29(5):1727-1733.PMID: 27731836 Review.

Traditional Uses, Bioactive Chemical Constituents, and Pharmacological and Toxicological Activities of Glycyrrhiza glabra L. (Fabaceae).

El-Saber Batiha G, Magdy Beshbishy A, El-Mleeh A, Abdel-Daim MM, Prasad Devkota H.Biomolecules. 2020 Feb 25;10(3):352. doi: 10.3390/biom10030352.PMID: 32106571 Free PMC article. Review.

**Glycyrrhiza** glabra (Licorice) root extract attenuates doxorubicin-induced cardiotoxicity via alleviating oxidative stress and stabilising the cardiac health in H9c2 cardiomyocytes.

Upadhyay S, Mantha AK, Dhiman M.J Ethnopharmacol. 2020 Aug 10;258:112690. doi: 10.1016/j.jep.2020.112690. Epub 2020 Feb 24.PMID: 32105749

Herbal Combinational Medication of Glycyrrhiza glabra, Agastache rugosa Containing Glycyrrhizic Acid, Tilianin Inhibits Neutrophilic Lung Inflammation by Affecting CXCL2, Interleukin-17/STAT3 Signal Pathways in a Murine Model of COPD.

Kim SH, Hong JH, Yang WK, Geum JH, Kim HR, Choi SY, Kang YM, An HJ, Lee YC.Nutrients. 2020 Mar 27;12(4):926. doi: 10.3390/nu12040926.PMID: 32230838 Free PMC article.

Fermented milk containing Lactobacillus paracasei and Glycyrrhiza glabra has a beneficial effect in patients with Helicobacter pylori infection: A randomized, double-blind, placebo-controlled study.

Yoon JY, Cha JM, Hong SS, Kim HK, Kwak MS, Jeon JW, Shin HP.Medicine (Baltimore). 2019 Aug;98(35):e16601. doi: 10.1097/MD.0000000000016601.PMID: 31464895 Free PMC article. Clinical Trial.

**Glycyrrhiza** glabra suppresses nasopharyngeal carcinoma cell proliferation through inhibiting the expression of lncRNA, AK027294.

Zhang B, Yan M, Zhang W, Ke ZY, Ma LG.Biosci Biotechnol Biochem. 2020 Feb;84(2):314-320. doi: 10.1080/09168451.2019.1673695. Epub 2019 Oct 7.PMID: 31589096

**Glycyrrhiza** glabra-Enhanced Extract and Adriamycin Antiproliferative Effect on PC-3 Prostate Cancer Cells.

Gioti K, Papachristodoulou A, Benaki D, Beloukas A, Vontzalidou A, Aligiannis N, Skaltsounis AL, Mikros E, Tenta R.Nutr Cancer. 2020;72(2):320-332. doi: 10.1080/01635581.2019.1632357. Epub 2019 Jul 5.PMID: 31274029

RETRACTED ARTICLE: Genetic Structure and Diversity Analysis Revealed by AFLP Markers on Different Glycyrrhiza glabra L. an Endangered Medicinal Species from South of Iran and Implications for Conservation.

Hakimi A, Zolfaghari M, Sorkheh K.Biochem Genet. 2017 Aug;55(4):345. doi: 10.1007/s10528-016-9775-4. Epub 2016 Sep 28.PMID: 27683207 No abstract available.

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