化粧品表示名称(Japanese Cosmetic Ingredient Name)

登録件数: 15067 件

化粧品表示名称成分詳細

グルコシルセラミド

成分番号(JP number): 561189

INCI
GLUCOSYL CERAMIDE
定義(Description)
本品は、植物や動物に見られるスフィンゴ糖脂質の主成分である。Glucosyl Ceramide is a principal Glycosphingolipid found in plants and animals
日本の規制情報(Japanese regulation information)
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中文inci(CN/中国名称)
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中国の規制情報(Chinese regulation information)
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韓国inci(KR/ハングル/성분명)
글루코실세라마이드
CAS No.
EC No.
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
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引用/最新情報(Quote and Rates information)
  • Japan Cosmetic Industry Association(https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist)
  • MHLW(化粧品基準, https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/keshouhin-standard.pdf)
  • 化粧品に配合可能な医薬品の成分について(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3437&dataType=1&pageNo=1)
  • NMPA(已使用化妆品原料目录(2021), https://www.nmpa.gov.cn/directory/web/nmpa/xxgk/ggtg/qtggtg/20210430162707173.html)
  • JETRO(添付書類二 化粧品への使用制限成分リスト, https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000822/attachment2.pdf)
  • The European council(https://ec.europa.eu)
  • Korea cosmetic association(https://kcia.or.kr/cid/main)
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関連原料

グルコシルセラミド/GLUCOSYL CERAMIDE

グルコシルセラミドとは

グルコシルセラミドは、植物や動物に見られるスフィンゴ糖脂質の主成分で、成分番号 561189、INCI名 Glucosyl Ceramideです(1)。

日本では、2000 年付近から、花王などが、合成セラミドを配合した化粧品を数多く商品化し、社会的にも認知され、セラミド(スフィンゴ脂質)の需要が高まっていました。

当時は、多くの会社が、様々な出発原料を用いて、研究開発を実施していましたが、このうち、もっとも市場販売割合の多い製品は、4%のセラミドを含有している原料が、 約 40 万円/kgと高価でした。

ちょうどそのころ BSE (狂牛病)の問題が発生したため、牛の脳からセラミドを分離することが不可能になってしまいました。

これらのことから、いっそう植物由来で低価格ののセラミドのニーズが高まっていました。

そこで、三菱総合研究所が、低価格でセラミド(グルコシルセラミド)を生産する技術を開発する狙いで基礎的研究業務追跡調査委託事業を立ち上げました。

酵母培養技術を利用し、安価な北海道東部の農畜産加工物(ビートモラセス(廃糖蜜)とチーズホエー(乳清))を活用することで、低コスト化の実現を図ろうとしていました。

その結果、ビートモラセスおよびチーズホエーを用いたセレブロシド高蓄積酵母培養技術が開発されました。

また、この研究でグルコシルセラミドのがんに対する効果を明らかになりました。

また、皮膚美白・保湿素材としての実用化の可能性が提示されました(2)。

働きと用途

皮膚表面の層を角層といいますが、角層の細胞の間には細胞間脂質と呼ばれる脂質が存在します。

角層細胞と角層の細胞間脂質は、レンガとモルタルに例えられる関係です。

健康な肌の角層では、角層細胞の間で、細胞間脂質が角層細胞どうしをつなぎとめる働きをします。

細胞間脂質は、セラミド、コレステロールなどを成分とする脂質の層と水分子の層が規則正しく何層も重なり合い、「ラメラ構造」と呼ばれる層状の構造をつくっています。

ラメラ構造は、疎水層と親水層を繰り返すミセル様の構造をしており、この構造が、脂質が水分を挟み込み、肌の水分を維持する機能を持っていると考えられています。

このバリア機能は、皮膚内に水分が過剰にあるときは蒸散でき、ある一定の水分を肌に保持する働きをしており、外的刺激から皮膚を防御するといった重要な役割を担っています。

細胞間脂質の構成は、セラミド、糖脂質、コレステロール、コレステロールエ ステル、遊離脂肪酸で構成されています。

角層細胞間脂質のラメラ構造が形成されるためには、セラミド、脂肪酸、コレステロールなどの脂質成分の構成比が重要で、その比率の偏りが、ラメラ構造の性状を変化させ、肌のバリア機能を損ないます。

グルコシルセラミドは、老化などによって失われる皮膚中のセラミド成分を補い、皮膚内の脂肪酸の構成比を安定化し、皮膚のバリア性を高めます。

また、皮膚の美白や保湿の効果も期待できます(5)(6)。

グルコシルセラミドの配合目的

バリア性向上

美白

保湿

グルコシルセラミドの安全性情報

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

10年以上の使用実績の中で皮膚刺激および皮膚感作の報告がないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

参考文献

(1)日本化粧品工業連合会 ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル 平成13年3月6日付医薬審発第163号・医薬監麻発第220号厚生労働省医薬局審査管理課長並びに同監視指導・ 麻薬対策課長通知

(2) 基礎的研究業務追跡調査委託事業「生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業」追跡調査報告書(平成 24 年度)

(5) 皮膚角質細胞間脂質の構造と機能 芋 川 玄 爾 花王基礎科学研究所 油化学 第4巻 第10号 (1995)

(6) セラミドの皮膚における役割 Drug Delivery System/33 巻 (2018) 4 号2018 年 33 巻 4 号 p. 252-258 株式会社ファーマフーズ 内田良一

グルコシルセラミドに関する日本語の論文情報

保湿機能を有するグルコシルセラミド(コメ由来) : 感覚器系(肌) (機能性表示食品のUpdate : 2020 秋)

下田 博司 Functional food : フードサイエンスと臨床をつなぐ専門誌 14(3), 170-175, 2020 医中誌Web

最新研究 乾燥肌に対するビート由来グルコシルセラミド含有物の効果

引間 知広 , 木下 真梨子 Fragrance journal : Research & development for cosmetics, toiletries & allied industries = フレグランスジャーナル : 香粧品科学研究開発専門誌 47(7), 82-85, 2019-07 医中誌Web

グルコシルセラミド含有パイナップル果実エキスの美容効果

鳥家 圭悟 , 川嶋 善仁 , 大戸 信明 , 野嶋 潤 , 池岡 佐和子 , 田邊 瑞穂 , 木曽 昭典 日本化粧品技術者会誌 50(4), 306-313, 2017 J-STAGE

コメ由来グルコシルセラミドのかゆみ改善作用 (特集 トータルビューティ(1)美肌・アンチエイジング)

高橋 達治 Food style 21 19(4), 61-64, 2015-04 医中誌Web

グルコシルセラミド含有パイナップル果実抽出物(パイナップルセラミド)の肌機能改善作用 (特集 トータルビューティ(1)美肌・アンチエイジング)

大戸 信明 Food style 21 19(4), 55-60, 2015-04 医中誌Web

焼酎粕・酒粕・麹菌から見いだしたグルコシルセラミドの構造及び機能性 (特集 肌の保湿と製品開発)

北垣 浩志 , 尾上 貴俊 , 小野 絵里 [他] Fragrance journal 41(12), 21-27, 2013-12 医中誌Web

タモギタケエタノール抽出物のアトピー性皮膚炎モデルマウスを用いた保湿作用およびアトピー様症状に対する作用

冨山 隆広 , 海方 忍 , 石田 真己 [他] , 西川 英俊 , 山崎 則之 , 辻 潔美 , 光武 進 , 五十嵐 靖之 日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiyo shokuryo gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science 61(1), 21-26, 2008-02-10 J-STAGE  医中誌Web  参考文献10件被引用文献2件

植物由来グルコシルセラミドの食品機能性評価とその応用:植物および真菌由来スフィンゴ脂質による大腸ガン予防効果

間 和彦 オレオサイエンス 7(4), 141-149, 2007 J-STAGE

こんにゃく芋由来グルコシルセラミドの経口摂取による肌のバリア性の向上

宮西 健次 , 向井 克之 , 白井 宏政 [他] 科学と工業 80(9), 411-416, 2006-09

植物由来グルコシルセラミド中のスフィンゴイドジエンの構造特性と皮膚改善機能

水野 雅史 , 久世 雅樹

コスメトロジー研究報告 28, 140-147, 2020 医中誌Web

経口摂取したグルコシルセラミドの吸収動態および皮膚への作用

石川 准子 , 高田 真吾 , 橋爪 浩二郎 , 高木 豊 , 堀田 光行 , 渋谷 祐輔 , 増川 克典 , 北原 隆 , 五十嵐 靖之 脂質生化学研究 50, 143-145, 2008-06-05 医中誌Web

65 アトピー性皮膚炎患者の皮膚における,新たに認識された酵素グルコシルセラミドデアシラーゼの異常活性およびその代謝生成物であるグルコシルスフィンゴシンの蓄積(学位論文 内容の要旨および審査の結果の要旨 第43集)

石橋 睦子

東京女子医科大学雑誌 74(8), 503-504, 2004-08

(10)アトピー性皮膚炎患者皮膚に存在する新規酵素,グルコシルセラミド・スフィンゴミエリンデアシラーゼの性状解析(学位論文内容の要旨および審査の結果の要旨 第42集(平成15年5月))

樋口 和彦 東京女子医科大学雑誌 73(8), 288-289, 2003-08-25

バリア障害を示す皮膚疾患-グルコシルセラミドの役割-

濱中すみ子 皮膚臨床 45, 1685-1692, 2003 医中誌Web

グルコシルセラミドに関する英語の論文情報

[Improvement of the Skin Barrier Function with Physiologically Active Substances].

Tokudome Y. Yakugaku Zasshi. 2019.PMID: 31787643

Metabolism of glucosyl[13H]ceramide by human skinfibroblasts from normal and glucosylceramidotic subjects.

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Glucosylceramide in humans.

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Epidermal Lamellar Granules.

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Selectivity in cornified envelop binding of ceramides in human skinand the role of LXR inactivation on ceramide binding.

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Potential Applications of Phyto-Derived Ceramides in Improving Epidermal Barrier Function.

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Application of glucosylceramide-based liposomes increased the ceramide content in a three-dimensional cultured skin epidermis.

Tokudome Y, et al. Skin Pharmacol Physiol. 2014. PMID: 23887587

4,8-Sphingadienine and 4-hydroxy-8-sphingenine activate ceramideproduction in the skin.

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Dietary sphingolipids improve skinbarrier functions via the upregulation of ceramide synthases in the epidermis.

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Determination of carbon isotopic measurement conditions for ceramide in skin using gas chromatography-combustion-isotope ratio mass spectrometry.

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Gentiana lutea Extract Modulates Ceramide Synthesis in Primary and Psoriasis-Like Keratinocytes.

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Stratum corneum lipid function.

Schürer NY, et al. Dermatologica. 1991.PMID: 1743378 Review

Synthesis of a fluorescent derivative of glucosyl ceramide for the sensitive determination of glucocerebrosidase activity.

Dinur T, et al. Anal Biochem. 1984.PMID: 6424502

Glucosylated cholesterol in skin: Synthetic role of extracellular glucocerebrosidase.

Boer DEC, et al. Clin Chim Acta. 2020.PMID: 32946792

Harlequin ichthyosis: ABCA12 mutations underlie defective lipid transport, reduced protease regulation and skin-barrier dysfunction.

Scott CA, et al. Cell Tissue Res. 2013.PMID: 22864982 Review.

Analysis of sensitive skin barrier function: basic indicators and sebum composition.

Fan L, et al. Int J Cosmet Sci. 2018.PMID: 29215741

The role of sphingolipid metabolism in cutaneous permeability barrier formation.

Breiden B, et al. Biochim Biophys Acta. 2014.PMID: 23954553 Review.

Biophysical Analysis of Lipid Domains by Fluorescence Microscopy.

Ventura AE, et al. Methods Mol Biol. 2021.PMID: 32770510

A possible mechanism underlying the ceramide deficiency in atopic dermatitis: expression of a deacylase enzyme that cleaves the N-acyl linkage of sphingomyelin and glucosylceramide.

Imokawa G. J Dermatol Sci. 2009.PMID: 19443184 Review.

Isolation and structural characterization of glucosylceramides from Ethiopian plants by LC/APCI-MS/MS.

Tessema EN, et al. J Pharm Biomed Anal. 2017. PMID: 28463779

Lipid Metabolic Events Underlying the Formation of the Corneocyte Lipid Envelope.

Wertz PW. Skin Pharmacol Physiol. 2021.PMID: 33567435

Role of lipids in the formation and maintenance of the cutaneous permeability barrier.

Feingold KR, et al. Biochim Biophys Acta. 2014. PMID: 24262790

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