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登録件数: 15069 件

表示名称成分詳細

成分番号(JP number): 553082

INCI
CHARCOAL POWDER
定義(Description)
本品は、木材又は竹などを加熱することによって得られる乾燥した炭化物である。Charcoal Powder is the dried, carbonaceous material obtained from the heating of organic substances
日本の規制情報(Japanese regulation information)
【化粧品に配合可能な医薬品の成分について】*薬用炭について記載。<100g中の最大配合量(g)について> 粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すもの: 2.0g,<100g中の最大配合量(g)について> 粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流さないもの: 2.0g, 注1) 旧基準に収載されていた成分。注3) 一部、用途の違いによりその整合性を図ったこと。
中文inci(CN/中国名称)
炭粉
中国の規制情報(Chinese regulation information)
【已使用化妆品原料目录(2021年版)】Maximum Historical Usage in Rinse-off Cosmetics(%): /, Maximum Historical Usage in Leave-on Cosmetics(%): /, 備考: 按照《化妆品安全技术规范》要求使用
韓国inci(KR/ハングル/성분명)
숯가루
CAS No.
16291-96-6;7440-44-0(generic)
EC No.
240-383-3
EUの規制情報(Restriction/Annex/Ref#)
-

関連原料

原料名 表示名称 INCI

炭とは

炭とは

化粧品の原料として使用されている炭は木材または竹を炭化させて作られます。

主成分は炭素で酸素、水素、カルシウムなどから構成される微細な穴をもっています。そのため、多くの物質(汚れやニオイ)を吸着させる特徴があります。また、下痢症や消化管内の異常発酵による生成ガスや自家中毒・薬物中毒の毒の吸着及び解毒の効果もあります。

炭は化粧品や医薬品にこれらの働きを期待して利用されています。

また、化粧品には天然由来の色素としてしても利用されています。平均粒子径が細かい炭は分散性が高いため、少ない添加量でも色ムラなく、濃く着色できます(1)。

着色剤は主にメイクアップ化粧品の原料として使われており、皮膚や髪に好みの色彩を与え、健康で魅力的な容貌を作る機能を持っております。

着色剤は天然色素と合成着色料である無機顔料(体質顔料・着色顔料・白色顔料・真珠光沢顔料)・有機合成色素(染料・有機顔料)に分けられ、炭は天然色素に分類されます。

天然色素:

炭・β-カロチン・クチナシ青・ベニバナ赤(カルサミン)・クロロフィル・クルクミンなど

体質顔料:光沢や使用感の調整

タルク・マイカ・セリサイト・カオリン・シリカ・硫化バリウム・炭酸カルシウムなど

着色顔料:色調の調整

グンジョウ・酸化鉄(ベンガラ・黄酸化鉄・黒酸化鉄)など

白色顔料:色を調整・シミやソバカスを隠す。紫外線の防御(酸化チタン)

酸化チタン・酸化亜鉛など

真珠光沢顔料:干渉色を出す

魚鱗箔(パール剤)・オキシ塩化ビスマス・雲母チタン・雲母チタン被覆マイカ

染料

黄色5号・赤色213号・赤色223号など

有機顔料

赤色228号・赤色226号・青色404号など

安全性

化粧品や医薬品の原料として用いられるにあたり、炭は『日本薬局方』に掲載されております。

『日本薬局方』(4)

一般的に日本の医薬品・化粧品メーカーは『日本薬局方』に基づいて品質試験を行い、合格したものを製品に用いております。

これまで、炭は化粧品の原料として10年以上使用されている実績があます。

現在、炭は安全で有用な化粧品・医薬品の原料として用いられているといえます。

配合されている化粧品

炭は以下の化粧品に添加されています(1)。

洗顔料、洗顔石鹸、洗浄製品、パック、マスク製品、ボディケア製品、マスカラヘアケア製品、ネイル製品

参考文献

CHINOSHIO ホームページ 『 炭 』化粧品成分・効果 説明|
地の塩社 (chinoshiosya.com)肌を彩る ―化粧品に配合される色材― | 日本化粧品工業連合会 日本化粧品技術者会 SCCJ (sccj-ifscc.com)
小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書 第2版』(主婦の友社)
厚生労働省『第十八改正日本薬局方』「日本薬局方」ホームページ|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

炭の配合目的

着色剤汚れの吸着

炭の安全性情報

規制情報あり

なし

炭に関する日本語の論文情報

P2-40 皮膚バリアの重要因子超長鎖脂肪酸含有アシルセラミドの合成研究

村井 勇太 , 小川 連 , 端野 翔太 , 門出 健次 天然有機化合物討論会講演要旨集 60(0), 727-732, 2018 J-STAGE

炭素材を使った装身具が持つ人への生理的・心理的影響

小塙 弘樹 , 島田 尊正 , 大木 武彦 生体医工学 55Annual(4AM-Abstract), 284-284, 2017 J-STAGE

高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方

岡本 亨

日本化粧品技術者会誌 50(3), 187-193, 2016J-STAGE

第20回 複方毒掃丸

竹内 眞哉 ファルマシア 51(9), 882-883, 2015 J-STAGE  医中誌Web

新規フッ素変性シリコーンが形成するオイルワックスゲルの撥油機構と化粧品への応用

鈴木 博久 , 進邦 あゆみ , 福田 啓一 [他] , 松井 芳明 , 千川 佳子 , 井上 慈登 日本化粧品技術者会誌 49(2), 107-113, 2015 J-STAGE

第15回 女性保健薬 命の母A

張 涛 ファルマシア 50(10), 1004-1005, 2014 J-STAGE  医中誌Web

ガス浸炭したNb添加肌焼鋼の表面炭素濃度に対する前熱処理と切削加工条件の影響

江藤 裕 , 梅本 実 , 吉田 匡克 鉄と鋼 99(9), 564-572, 2013 J-STAGE

"Odour of Chrysanthemums"「菊の香り」に関する一考察 -リアリズムがシンボリズムを超えて伝えるところ-

勝野 まり子 日本橋学館大学紀要 11(0), 3-18, 2012 J-STAGE

若年女性の肌状態と栄養素等摂取, 代謝, 自律神経活動の関連

永井 成美 , 菱川 美由紀 , 三谷 信 [他] , 中西 類子 , 脇坂 しおり , 山本 百希奈 , 池田 雅子 , 小橋 理代 , 坂根 直樹 , 森谷 敏夫 日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science 63(6), 263-270, 2010-12-10 J-STAGE  日本農学文献記事索引 医中誌Web  参考文献27件 被引用文献2件

コンクリート肌面美白化用高性能AE減水剤の開発

佐藤 孝洋 , 倭 富士桜 , 谷口 高雄 [他] , 佐々木 博隆 コンクリート工学年次論文集 26(1), 249-254, 2004 国立国会図書館デジタルコレクション

フラーレンの化粧品原料としての製品化 (ナノカーボンの社会実装)

青島 央江 炭素材料の研究開発動向 : CPC研究会研究報, 111-119, 2020

フルボ酸等の高分子化合物の利用

田中 賢治 沙漠研究 30(3), 27-33, 2020 J-STAGE

キャンパス土壌を用いたポリ[<i>(R)</i>-3-ヒドロキシ酪酸]分解菌の捜索と単離

渡辺 篤志 , 小山 泰平 , 釘本 典幸 , 張 傛喆 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 31(0), 203, 2020 J-STAGE

セルロースナノファイバーの実用化に向けた検討:─各種CNFの応用展開─

河崎 雅行 紙パ技協誌 73(2), 105-110, 2019 J-STAGE

ブリーチ処理毛髪におけるメラニン顆粒の分解パターンの解析

今井 健仁 , 中村 友紀 , 丸橋 佑基 , 中野 隆 日本化粧品技術者会誌 53(1), 9-15, 2019 J-STAGE

油性ゲルの物性制御と化粧品への応用

柴田 雅史 日本化粧品技術者会誌 53(1), 2-8, 2019 J-STAGE

高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方

岡本 亨 日本化粧品技術者会誌 50(3), 187-193, 2016 J-STAGE

炭に関する英語の論文情報

Structural investigations on green culms and charcoal of Bambusa multiplex.

Yordsri V, et al. Microsc Res Tech. 2018.PMID: 29675989

Detection of gasoline on suspects' hands: Study of different sampling alternatives.

Büchler L, et al. Forensic Sci Int. 2021.PMID: 33278695 Free article.

The sampling of ignitable liquids on suspects' hands.

Montani I, et al. Forensic Sci Int. 2010.PMID: 19954905

Effects of activated charcoalpowder combined with toothpastes on enamel color change and surface properties.

Palandi SDS, et al. J Esthet Restor Dent. 2020. PMID: 32827227

**Charcoal**-containing dentifrices.

Greenwall LH, et al. Br Dent J. 2019.PMID: 31076703

**Charcoal** and charcoal-based dentifrices: A literature review.

Brooks JK, et al. J Am Dent Assoc. 2017.PMID: 28599961 Review.

**Charcoal**-based dentifrices and powders: analyses of product labels, Instagram engagement, and altmetrics.

Bauler LD, et al. Braz Dent J. 2021.PMID: 34614064 Free article. Review.

Local perceptions, cultural beliefs and practices that shape umbilical cord care: a qualitative study in Southern Province, Zambia.

Herlihy JM, et al. PLoS One. 2013.PMID: 24244447 Free PMC article.

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引用/最新情報(Quote and Rates information)
  • Japan Cosmetic Industry Association(https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist)
  • MHLW(化粧品基準, https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/keshouhin-standard.pdf)
  • 化粧品に配合可能な医薬品の成分について(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3437&dataType=1&pageNo=1)
  • NMPA(已使用化妆品原料目录(2021), https://www.nmpa.gov.cn/directory/web/nmpa/xxgk/ggtg/qtggtg/20210430162707173.html)
  • JETRO(添付書類二 化粧品への使用制限成分リスト, https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000822/attachment2.pdf)
  • The European council(https://ec.europa.eu)
  • Korea cosmetic association(https://kcia.or.kr/cid/main)
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