多くの可能性を秘めているヒト幹細胞培養液ですが、化粧品原料として見たときの欠点は安定性です。ヒト幹細胞培養液に含まれるタンパク質は、熱など温度変化に弱く、また水溶液中では時間経過とともに構造が変化してしまいます。
ヒト幹細胞培養液に含まれるタンパク質は、特有の構造になっています。その構造が壊れてしまうと上手く働くことができません。 そのため、物理的な変化からヒト幹細胞培養液のタンパク質成分を守るために、脂質によるリポソーム加工を行っています。長年、化粧品原料としてヒト幹細胞培養液を扱ってきたがゆえに、その効果を多くの人に知っていただくためには、リポソーム加工をした方が良いという結論に至りました。
リポソーム加工することは、お肌への馴染みをよくし角質への浸透を良くするという効果もあります。通常タンパク質は物質としてのサイズが大きいため、浸透力はあまりありません。
リポソームとは脂質の二重になったカプセルのような構造のことで、その中には様々なものを抱え込むことができます。細胞膜に似た構造で生体にも非常に馴染みの良い構造となっています。
リポソーム加工したヒト幹細胞培養液は濃度別に3種類がラインナップされています。これまで実績のある30%濃度のヒト幹細胞培養液リポソーム「RS Liposome 3.0」、ヒト幹細胞培養液の濃度を10%にしてお求めやすい価格とした「RS Liposome 1.0」、より高濃度の配合のための「RS Liposome 5.0」など、用途やコストによってお選びいただけるようになっています。